【音楽家】野田洋次郎「国に救う力はないことが分かった 国というものを信用しなくなりました もう期待もしない」

アルファルファモザイク

コロナ 惰性 野田洋次郎 悲鳴 頭打ち状態に関連した画像-01
─洋次郎くん自身、「新型コロナウイルス前の世界」と「新型コロナウイルス後の世界」で決定的に変化したことがあればなんだと思いますか?

社会、国の仕組みそのものだと思います。何十年と「なんとなく続けてきたから、これでいいだろう」と惰性で進んできた仕組みが悲鳴をあげたということだと思います。

経済は膨張して力を増していく一方だと信じられてきたけどもう何年も頭打ち状態、そしてコロナによって結局ここまで脆弱なものだったということが証明されました。ウィルスにあざ笑われているように感じます。死にものぐるいで感染を食い止めるなら政府があらゆる補償策を打ち出して経済活動を仮死状態にする。企業や事業主が終息後に再開できる手立てを講じてこの状況を乗り越える必要があるけどそれができない。すでに倒産する会社が増えてきています。僕の周り、友人の中でも「いよいよヤバい」という人が数人います。さらに1カ月続けばどれだけの数になるか。個人事業主、中小企業。末端から切られていく。どこかで経済活動で命を危険に晒すか、ウイルスで命を危険に晒すか、個人が判断していくフェーズがくると思います。ここからは徐々に仕事に復帰する人も現れるでしょう。誰もその人を否定できません。そもそも自粛の「要請」なのですから。自分の命を自分で繋いでいくしかありません。スピードが遅い、決断ができない、道筋を作れない、国に救う力はないことが分かりました。

仮にワクチンができて、このウイルスとある程度の距離で共存できるようになったとして、今までのような世界には戻らないと思います。僕自身は国というものを信用しなくなりました。一切。一応この国に住むために税金は納めますが、(意識として)金輪際「国」というものから切り離した個体で生きようと思っています。要請や要望、税金の徴収、向こうからのリクエストはシコタマ飛んできますがこちらからの要望には応えない。まるで自分たちの財布の中身のように扱っていますが、税金はそもそも僕たちが支払ったお金です。それを国民が困窮している時に、国民が安心できるレベルまで補償として使わない道理がわかりません。僕はもう期待もしない。自分と、自分の大切なものは自分で守る。今はそういう気持ちです。

企業のあり方もたくさん変わると思います。良い気づきもあったのではないでしょうか。無駄な打ち合わせが減ったり。杓子定規に定時に出社したり、遅くまで会社で残業する必要性を考え直せるタイミングでもあります。

企業が一番変わるべきこと、考えるべきことは何より、リスクの分散です。一つの形態に絞ったやり方ではもう立ちゆかなくなることが痛いほどわかったのが今回の一件だと思います。致命傷を負った時、バックアッププランのような違う業態や仕組みを持っておく。それらを常に同時に走らせておく、ということがとても大事になってくると思います。

「消費が落ち込んで景気が上向かない」などといつも国は言っていろいろな手段で消費促進を促しますが、結局こういう緊急事態に救ってもらえないことがわかった今、これから余計に国民が貯蓄に回るのは間違いない気がします。

※下記リンクより、一部抜粋。続きはソースで
https://rollingstonejapan.com/articles/detail/33861/1/1/1

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Source: アルファルファモザイク
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