実の娘を性的暴行するも同意があり抵抗可能だったと無罪判決になった事件　高裁で逆転有罪

娘に性的暴行の父に、懲役１０年の逆転有罪判決

愛知県内で２０１７年、当時１９歳の実の娘に乱暴したとして準強制性交罪に問われた男（５０）の控訴審判決が１２日、名古屋高裁であった。堀内満裁判長は、被害女性は抵抗が著しく困難な「抗拒こうきょ不能」の状態だったとは言い切れないとして無罪（求刑・懲役１０年）を言い渡した１審・名古屋地裁岡崎支部判決を破棄し、懲役１０年の逆転有罪判決を言い渡した。

　被告は１７年８～９月、愛知県内で２回にわたり、この女性に性的暴行をしたとして起訴された。
１審判決は、女性は被告に服従せざるを得なかったとはいえないとして無罪を言い渡し、検察側が控訴。控訴審では、事件当時の被害女性の心理状態を鑑定した精神科医が「精神的、心理的に抵抗できなかった」と証言していた。

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