「韓国の製造業は世界6位の規模を誇る」(文氏)というものの、輸出の多くを半導体に頼り、素材や設備分野での対日依存度が高いという韓国経済の構造的問題が根本にある。
韓国経済は輸出依存型で、国内総生産(GDP)の約37%を輸出が占める。
半導体は輸出の20%余りに上り、韓国経済を牽引(けんいん)する数少ない分野だ。
だが、6月の輸出は、米中摩擦などを受けた半導体不振が響き、前年同月比13・5%の減少。
海外との取引や投資収益の状況を示す経常収支が4月には7年ぶりの赤字となり、赤字額は6億6480万ドル(約718億円)だった。
1~3月期のGDP成長率は前期比0・4%減(韓国銀行)と10年ぶりの低水準となった。
「韓国経済は成功に向かっている」と言い張っていた文氏だが、ここに日本の輸出規制強化が加わった。
8日の首席補佐官会議で文氏は「部品、素材、装備産業の育成を最優先課題の一つとし企業を支援する」と強調。
「企業も技術開発と投資を拡大し、部品・素材業界との協力で対外依存型の構造から脱皮するよう注力してほしい」と訴えた。
韓国社会が懸念しているのは、輸出規制強化への当面の対処だ。日本企業が規制対象の3品目で世界に占めるシェアは70~90%。
サムスン電子やSKハイニックスなど韓国企業の対日依存度は高く、企業の在庫は1カ月分程度という。
しかも、日本製の高品質素材の供給が途絶えかねない。
財界はこの現実に焦りを見せており、台湾など日本以外からの素材調達に奔走しているとの情報もある。
文氏が主張する対外依存型の産業構造の改革は短期間では難しい。
基本的な構造問題を熟知する財界には、文氏の発言が極めて“のんき”なものに映っている。
「日本は経済力でわれわれよりずっとリードしている経済強大国だ」と文氏は日本の存在感を認め、「対応と対抗の悪循環は両国いずれにも決して望ましくない」と事態の泥沼化は避けたい意向だ。
ただ、今は「企業の被害の最小化を図る」(洪楠基=ホン・ナムギ=経済副首相兼企画財政相)ことが最優先で、短期的な対応をとるのに手いっぱいとなっている。
※下記リンクより、一部抜粋。続きはソースで
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190709-00000603-san-kr
Source: アルファルファモザイク
【輸出規制】文大統領、経済的ダメージが不可避であることを事実上認める。