当たりジャンルのデッドコピーが続くと、一部のマーケットにしかアプローチできないものになっていきます。
たとえば最近の「なろう系」が何度も繰り返されて、なろう系の要素だけを詰め込み、ストーリーとつながらない、そのジャンルを知らなければ読めない作品になっている。
漫画界にも同じことが起きています。一昔前のラブコメは、ヒットしたラブコメを見てラブコメを描く、デッドコピー作品が増えていました。
ただ『かぐや様』では時代を前に戻し、もう少し地に足をつけ、「エンタメとはなんだろう?」とちゃんと考えて取り組んだ作品だと思っています。
――ジャンルに先鋭化することで、ターゲットを狭めているんですね。
当たりジャンルを追うことによって生まれる弊害は絶対あると思っています。
僕は以前「エルフを主人公にしよう」と提案したんですが、編集のサカイさんからは「エルフがなんだかわかる人は少ないですよ」と言われました。
いや、そんなことないだろうと思ったんですが、確かに小学2年生がエルフを知っているかといえば知らない。おじいちゃん、おばあちゃんもそう。
僕は知らず知らずのうちに読者を絞ってしまっていたんです。
ありものに乗っかった時点で、元ネタを知っている人しか相手にできないジャンルになってしまう。これはなるべく廃した方がいい。
老若男女が読めるなど新規が入りやすく、それでいて純粋に面白いと思える作品を増やすことが、今後の漫画業界全体の課題だと思っています。
https://shueisha.online/entertainment/71320
※上記リンクより、一部抜粋しています。続きはソースで
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Source: アルファルファモザイク
【正論】かぐや様作者、最近のなろう系について物申す