「コロナかも」 感染者ゼロの岩手で、現場に漂う緊張感
1: 2020/05/17(日) 00:47:25.59 ID:QPvAkcuB9
「自分はコロナかもしれない」。盛岡つなぎ温泉病院には、不安を抱えた人たちが毎日のように訪れる。新型コロナウイルスに感染の疑いがあると県の相談窓口が判断した場合、診療施設として指定されているのは県内で19病院。この病院もその一つで、PCR検査が必要か診察してほしいという依頼が県からくる。
ただ、感染の可能性が少なく自宅療養を勧められても、心配でやってくる人は少なくない。「陰性と分かるまで安心できない気持ちは分かる。検査能力に限界があるなら、県はそこから漏れた人をケアすべきだ」。病院の理事長を務める小西一樹医師(75)は指摘する。
岩手では新型コロナの感染者は未確認だが、医療関係者は「いつ感染が確認されてもおかしくない」と口をそろえる。県の依頼で感染の疑いがある人を診察する際、つなぎ温泉病院では診察室までほかの人に接触しないよう動線を分ける。看護師たちは手袋とマスクの着用を徹底しているが「感染するかもしれないという精神的不安や疲労は大きい」と小西医師は話す。
盛岡市立病院は感染者が出た場合、真っ先に患者を受け入れる医療機関に指定されている。感染者用の病床数は8床。抗原検査のキットやアビガンなどの治療薬もそろえ、必要時には医療チームを派遣してもらえるよう県立中央病院(盛岡市)や岩手医大付属病院(矢巾町)と協定を結ぶ。
ただ、懸念もある。昨秋に岩手医大が盛岡から移転し、急患の受け入れが従来の3倍に増えた。感染症に対応できる医療スタッフは医師3人と看護師ら約20人。普段はそれぞれの現場で働いており、感染者が出ればその分、人員を割かれる。また、高性能のN95マスクは東京など感染者多発地域に配分されるため、十分な在庫が確保できず、消毒して再利用している。加藤章信院長(68)は「備品が足りないとは言えない立場。感染者が増えたときに本来の病院機能を維持できるかどうか」。
感染拡大の余波は在宅医療の現場にも及んでいる。「つらいよね。でも大丈夫だからね」。一関市の千葉淑子さん(58)が、発作を起こした娘の一歩(いっぽ)さん(30)の手をさする。生まれつき難病のCFC症候群を患い、19歳の時に脳出血が原因で重い肺炎となり、気管を切開した。
たんがつまると命にかかわる恐れがあるため吸引が必要で、1日10回以上に及ぶこともある。「手を洗っているひまはない」。消毒液は欠かせないが一時、薬局で手に入らなくなった。
重い障害がある子どもの親の会で代表を務めている千葉さん。個人や企業から消毒液を寄贈してもらい、なんとかやりくりしてきた。酒蔵が高濃度アルコールを製造する動きも広がったことで、当面は必要分を確保できるめどが立った。
「いま使っている消毒液がなくなったら……」。この間、仲間からはそんな悲鳴のような声が多く寄せられた。千葉さんは「いつまた同じような状況になるかわからない。誰が何を必要としているのか、行政がしっかり把握し、対応してほしい」と訴える。(中山直樹、御船紗子、藤谷和広)
5/16(土) 19:58配信
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Source: NEWSまとめもりー|2chまとめブログ
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