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人口570万人のシンガポールの感染者数は、4月22日に1万人を突破した。特に4月に入ってからの増加の速さは特筆すべきものがある。4月1日の段階では、1000人ほどだったからだ。
初の感染者確認は1月23日で、3月下旬では数十人だったのが4月に入って3桁レベルでほぼ連日、感染者数を更新。こと前半2週間は急激で、その増加率は180%にもなる。また20日の新規感染者は1426人と、ここにきて最大の増加数となった。
弁護士でSNS投稿が話題を集める野党「ピープルズ・ヴォイス」のリム・ティーン党首は、自身のYouTubeチャンネルでこう語った。
「当初、政府は、感染者数増加を欧州などの帰国組の影響と説明していたが、真相は違う。例えば、4月8日の新規感染者の142人のうちの72人の感染経路が不明。さらに、感染者の98%が国内感染。第2次、第3次感染が大きなクラスターとなって、コミュニティーを蝕んでいる」
前回の記事「【新型コロナ】シンガポールは日本に次ぐ感染者数 アジアの優等生が被害を拡大させた3つの誤り」(2月27日配信)でも触れたが、2月末時点で、感染者数の約100人のうち、中国・武漢出身の感染者は18人に過ぎなかった。リー・シェンロン首相が否定していた「人から人への2、3次感染」はとっくに起きていたことになる。
米ジョンズ・ホプキンス大学の調査でも、シンガポールの人口10万人当たりの感染者数は、数週間前まで「30人」だったのが、「180人」と大幅に急増。日本は「10人」だ。中国の「5人」や韓国の「20人」を抜きアジア最大の国となっている(いずれも4月25日現在)。
4月26日には、感染者数そのものも、シンガポールは日本を超えた。もっとも、コロナ被害の大きい国は他にもあるから、シンガポールを取り上げることに意義はあるのか、と思われるかもしれない。だが、当初、シンガポールの対応は評価されていただけに、その“落差”は検証する意味がある。
その評価の最たるものが、“時の人”であるWHO(世界保健機関)のテドロス事務局長による称賛だった。今となってはむなしく響くばかりだが、3月9日時点で「コロナのパンデミック(世界的大流行)は現実味を帯びてきた」「だが制御は可能」とテドロス氏は述べており、この時、感染抑制に成功している例として挙げた国が、中国とシンガポールだった。経済への影響を配慮し、ロックダウンなどの国内での外出制限措置を取らなくても、感染者を抑制できる例として「シンガポール方式」を褒めたたえていたわけである。
米トランプ大統領の攻撃を例に出すまでもなく、テドロス氏の中国寄りの姿勢は知られた通り。中国と“密”につながるシンガポールもまた同じ扱いなのだろう(シンガポールの中国寄りの姿勢が感染拡大を招いた背景もあるのだが……。そちらも前回記事で触れたとおりだ)。
WHOのトップからも褒められた“東南アジアの優等生”の現状は、隣国のマレーシアと比較するとより分かりやすいかもしれない。
人口約3400万人のマレーシアは、3月中旬以降、長く東南アジア最大の感染者数となっていたが、今では域内第4位に下降した(代わって域内最大感染国となったのはシンガポールで、インドネシア、フィリピンがつづく)。これには、マレーシア政府関係者も「回復者数が総感染者数を上回る時期もあり、峠は越えた」と安堵する。
人口はシンガポールのおよそ6倍ながら、マレーシアは終息の兆しが見えるわけだ。当然、新規感染者の数も、シンガポールをはるかに下回る(マレーシアは36人で、シンガポール1426人。4月22日の比較)。
※下記リンクより、一部抜粋。続きはソースで
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200428-00624900-shincho-int&p=1
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Source: アルファルファモザイク
【悲報】テドロス称賛からの、30万人規模の大クラスター。