4.語尾の無駄遣いをやめよ
筆者は企業経営者などリーダーシップ層にコミュニケーションのコーチングをしているが、先日、ある大企業のトップがこう言った。
「思い切った言葉を発することができるのは、創業経営者だ。われわれサラリーマン経営者はなかなか言い切ることができない」
安倍首相も似ている。首相の発言や発表は、そのまどろっこしい言い回しが実に官僚的で、それをそのまま棒読みするのも特徴だ。
「お願いしたいと思います」「行っていく考えであります」「ご協力をいただきますよう、改めてお願いします」「要請することといたしました」……。
なぜ、「お願いいたします」「行ってまいります」「ご協力ください」「要請いたします」とシンプルに言えないのか。また、一文も長ったらしいため、明らかに読みにくそうだ。だから、こちらも聞きにくい。「真のリーダーシップは語尾に宿る」。これは筆者の持論だが、首相の語尾には何も宿っていない。
こうした「官僚的様式美」は丁寧さを重んじる日本的コミュニケーションの「型」なのだろう。それは時として、責任を回避しようとする卑怯ひきょうな心の表れと疑われてしまう。リーダーは言葉の無駄遣いを即刻やめなければならない。
7.引き出しを分けて、ラベルを貼れ
「官僚式」のさらなる大きな特徴は、詰め込み主義だ。話す内容に抜け漏れがあってはならぬと、あらゆる情報を羅列する。そのため聞き手はポイントがわからなくなり、混乱する。
情報を種別ごとに引き出しにわけ、要点をラベルとして、貼っておく。「まず、感染対策について申し上げます」「教育についてですが」「経済対策について」と整理すべきだ。情報の取捨選択・優先順位付けをすることで、お皿にごちゃまぜ、てんこ盛り状態を回避しなければならない。
他にも挙げていけばキリはない。あの左右のプロンプターを交互に見て読み上げるスタイルもやめてほしい。国民の目をしっかり見て、真摯しんしに向き合い、自分の言葉で語ってほしい。「人間・安倍晋三」として国民に相対すれば、その気持ちは必ず伝わるはずだ。そのためには「官僚式」を即刻やめるべきだ。
※下記リンクより、一部抜粋。続きはソースで
https://president.jp/articles/-/34353
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Source: アルファルファモザイク
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