ジュゼッペ・ベラルデッリ神父は、イタリア北部ロンバルディア州ベルガモ司教区にあるカスニーゴの町で司祭長を務めていた。以前から呼吸器系の病気を患っていたため、信者たちが購入した人工呼吸器を、自分よりも若い人に使って欲しいと譲った後、ローヴェレの病院で亡くなったという。
翌日には、神父の棺が埋葬に運ばれる際、地元の人たちが窓から拍手したという。感染拡大を防ぐため集会や外出が厳しく制限されているイタリアでは現在、葬式を開くことができない。
イタリアでは少なくとも50人の司祭が、新型コロナウイルスによって死亡したとされる。
ローマ教皇庁の教皇フランシスコは24日、亡くなった医師や司祭のための祈りを先導し、「病める者に尽くすことで英雄的な手本となったことを神に感謝」すると述べた。
カトリック教会イエズス会のアメリカ人神父ジェイムズ・マーティン司祭はツイッターで、「(信者たちが自分のために買ってくれた)人工呼吸器を自分より若い患者に(知らない相手に)譲った72歳のベラルデッリ神父が、亡くなった」と書き、「友のために命を投げ出すほど大きい愛はない」という新約聖書のヨハネによる福音書の言葉を引用した。
ロンバルディア州は、イタリアでも特に感染被害の厳しい地域。3月8日以来、外出禁止令など行動制限が実施されており、さらに21日からは1人で屋外で運動することも禁止するなど、厳しい制限が追加されている。
米ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、日本時間25日午前の時点で、全世界で確認された感染者42万人超のうち、イタリアは6万9000人超。イタリアの死者は6820人に上る。ロンバルディア州によると、24日までに州内で3万人以上の感染が確認され、4000人以上が死亡した。
以上が死亡している。
また、イタリア市民保護局のアンジェロ・ボレッリ局長は同日、地元紙ラ・レプッブリカに対して、実際の感染者数は確認されている人数の10倍はいるだろうと述べた。
世界保健機関(WHO)も、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)は「加速している」と警告している。
新型コロナウイルスによる感染症「COVID-19」が最初に報告されてから感染者が10万人に達するまでには67日間かかったが、次の10万人が確認されたのはその11日後、さらに次の10万人はわずか4日間で増えたという。
※下記リンクより、一部抜粋。続きはソースで
https://www.bbc.com/japanese/52029836
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Source: アルファルファモザイク
【尊い】人工呼吸器は若い人に……譲ったイタリア人神父、新型ウイルスで死去