新型コロナウイルスの「0号患者」を探せ!

1:首都圏の虎 ★:2020/03/19(Thu) 00:19:06

<ウイルスの宿主を突き止めてヒトへの感染のメカニズムを解明できれば劇的に損失を減らし多くの命を救うことができる>

今や世界中に感染が拡大している「新型コロナウイルス(SARS CoV-2)」。最初にヒトへの感染が報告されたのは2019年の12月で、中国・湖北省の武漢市で41人が原因不明の肺炎を発症し、その後の分析で、原因が新型コロナウイルスだということが明らかになった。

41人の患者のうち3分の2が、華南の生鮮市場(魚介類をはじめ野生生物、ヘビ、鳥や数種類の動物の肉や死骸を販売)に接触していたことが確認された。市場は即座に閉鎖され、いまだに再開していない。

以降、世界中の科学者たちが新型コロナウイルスの正体を突き止めようと、研究を続けている。

最初の手がかりが明らかにされたのは、2020年1月。中国当局が、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の患者から採取した検体を分析し、新型コロナウイルスのゲノム配列情報を公開したのだ。これにより、新型コロナウイルスは03年にSARS(重症急性呼吸器症候群)の大流行を引き起こしたSARSコロナウイルス(SARS-CoV)と同じグループに属することが分かった。

「0号患者」の感染源は
だが今回のウイルスとSARSコロナウイルスには大きな違いがあるため、その起源は何かという疑問が浮上している。最初の感染者の3分の2が華南の市場に接触していたことから、この市場となんらかの関係があるのではないかという説が最も有力だが、いまだにその証拠はない。しかもその後の調査で、報告された最初の患者(19年12月1日に症状が出始めた)と市場やそのほかの患者との間につながりが確認されなかったことが分かっている。

新型コロナウイルスをめぐる問題の中でも最も重要な問題は、ウイルスの発生源が何かについてのはっきりしたデータがないことだ。だが本当の最初の感染者である「0号患者(初発症例)」の感染源が何かを突き止めることは、とても重要だ。今回のウイルスのパンデミック(世界的な大流行)につながった人間の行動や活動を含む「特定の状況」を理解することで、将来のウイルス流行のリスク要因に関するヒントが得られる可能性があるからだ。

今回のウイルスの発生源については、最初の感染例が報告された直後から、さまざまな憶測が飛び交っている。その中には、ウイルスは武漢市疾病対策予防センターの研究所から流出したとする説もあった。これを受けて複数の著名な科学者が共同で声明を発表し、この「陰謀説」は事実ではないと非難した。同様に、ウイルスの発生源がヘビだとする説も否定された。

こうした誤った情報を煽ったのは報道だった。メディアは当初、新型コロナウイルスと市場や動物の間につながりがあると示唆する報道を行っていたが、それを裏付ける情報は出ていない。

それでも科学者たちは、その線を調べ続けている。とりわけコウモリは複数のコロナウイルスの自然宿主(ウイルスが最初に寄生した動物)と考えられているため、注目されている。

過去の調査では、SARSコロナウイルスやMERS(中東呼吸器症候群)コロナウイルスをはじめ、感染症を引き起こしやすい複数のコロナウイルスが、コウモリの保有するウイルスと遺伝的に似ていたことが分かっている。このように、コウモリが貯め込んだ多様なウイルスが、時として(多くの場合は別の動物を介して)人に飛び移る可能性があるのだ。

たとえばSARSコロナウイルスを保有している宿主を調べた複数の調査では、中国に生息するキクガシラコウモリがそれに最も近いウイルスを保有していたという結果が示された。それがジャコウネコを介してヒトに感染したとされている。そして1月には新たに、雲南省でキクガシラコウモリから採取されたウイルスと新型コロナウイルスの遺伝子配列が96%の高確率で一致したというデータが公表された。これとは別の報告書も、新型コロナウイルスとSARS関連のコウモリコロナウイルスには89%の類似性があると指摘した。

突然変異で問題はさらに複雑に
だがこうした「類似性」だけでは、現在の感染拡大を引き起こしているウイルスの発生源を特定するには不十分だ。

全文はソース元で
2020年3月17日(火)19時05分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/03/post-92776.php

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Source: 【2ch】コピペ情報局
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