● 「ガイナックス」の事件報道について 逮捕された人物は『エヴァ』とは全く関係ない
まったく面識のない経歴もよく知らない人物が、僕が以前在籍していたアニメ制作会社「ガイナックス」の社長になっていました。そして、刑事事件の被疑者になった、というニュースが入ってきたのです。
この事件については、まず何よりも先に、被害に遭われた方に心よりお見舞いを申し上げます。
そして、その上で僕自身が設立に参加し長らく制作の現場とし、一時は取締役も務めたガイナックスという会社がこのような形で報道されるに至ったことは非常に残念だと思っています。
もともとガイナックスは、アニメ映画『王立宇宙軍 オネアミスの翼』(1987)を制作することを目的として1984年に作られた会社です。
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僕はそのころ、作品至上主義を掲げていて、経営と創作活動は二律背反すると考えていました。なので、社員として在籍しながらも経営には関わらない形で、自分たちの作品を作ることに集中していたのです。
当時のガイナックスは、作品のクオリティーを重視する、僕たち作り手にとってある意味理想的なスタジオでした。もっとも、今考えるとコスト管理能力が足りなかったとも思います。クリエイティブ重視、現場重視の体制は設立当初からありました。
基本的には綱渡りの採算で制作を続けていた中、1995年に僕らがガイナックスで制作したテレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』がヒットしました。
それまでにない大金が入るようになり、会社はかつてない利益を出します。そして、そのころからガイナックスはバランスを崩して変な方向に進みはじめ、二十余年後に「代表取締役が刑事事件の被疑者となる会社」になってしまったように思えてなりません。
今回の事件では、『エヴァンゲリオン』の名を付した報道が数多くありました。あえて有名な作品と関連づけることで注目を集めたいというメディア心理でしょう。しかし、逮捕された人物はほんの数年前にガイナックスに入ってきた人物で、『エヴァンゲリオン』には全く関わったことがありません。
しかも、現在のガイナックスには、『エヴァンゲリオン』の制作に係わった人間は1人も残っていません。
● 今回の報道のあり方には 制作者を代表して強く抗議したい
現在『エヴァンゲリオン』を製作しているのは、僕が代表取締役を務める「株式会社カラー」です。
「エヴァ制作会社社長、逮捕」などという見出しだけだと、逮捕されたのは僕、という解釈すらできてしまいます。
これらの報道は、あたかもこの事件が『エヴァンゲリオン』と関係があるかのような誤解を多くの人に与えました。
「かつてガイナックスがエヴァを作っていたのは事実であるのだからうそではない」というようなミスリードを狙う、そうした報道のあり方には、制作者を代表して強く抗議したいと思います。
実際、すでに決まっていた『エヴァンゲリオン』関連の企画が撤回されてしまうなど、報道被害が出ているという報告が現場から上がっています。
これまでは事実と異なったことを主張する人がいても、僕はなるべく沈黙を守ってきました。
以下全文はソース先で
● 「ガイナックス」を制作場所にしたのは 「古巣に対して筋だけは通しておきたい」との思いから
● 行き当たりばったりの「浪費」が常態化 高額の脱税事件も発生
● 新たな『エヴァンゲリオン』の劇場版の製作現場として 「ガイナックス」を選択しなかった理由
● カラー設立前に取締役は辞任 2007年には一般社員としても退職
● 「もうつぶれるしかない」とまで言われ 大急ぎで1億円を用立てた
● ガイナックスからの 支払いと返済が突然に滞った
● 僕たちが心血を注いで作ってきた 作品資料の保全が心配だった
● 刑事事件の被疑者となった人物を 社長に就任させたのは当時の経営陣
12/30(月) 6:01
ダイヤモンド・オンライン
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20191230-00224881-diamond-soci&p=1
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Source: 暇人\^o^/速報
【悲報】庵野氏、エヴァの名前を使ったガイナックスの報道にブチ切れて特別寄稿