申し遅れましたが、私はヤン・テフン(梁泰勲)と申します。
韓国の釜山出身で、今も言いましたように、日本在住のジャーナリストとして活動を続けています。
『僕は在日〈新〉1世』(構成・林信吾 平凡社新書)という本をお読みいただければ、どういう経緯でこうした職業に就くこととなったか、また、日韓両国それぞれに対する思いも、伝わるのではないかと思います。
ただ、なにぶん10年以上も前に出版された本なので……
その当時は、本の中でも自分のことを「基本的に親日」であると規定していましたが、今は強いて誇らしげに言うなら「知日」かな、と思うようになっています。
これはなにも、日本に対して心理的に距離を置くようになった、ということではありません。
人生の半分以上を日本で過ごした韓国人として、とにかく日本が大好き、というのではなく、日本の良いところも悪いところも一段と深く理解し、歴史問題などもよく勉強し、正しい情報を発信するように心がけようという、私なりに前向きな表現なのです。
たとえば、9月の前半は九州に出張し、有名な吉野ヶ里遺跡などを見学してきました。
ああいう、遺跡の保護に予算とエネルギーを注ぎ込む姿勢は、韓国人も見習うべきではなかろうか、自国の歴史を大切にするとは、具体的にはこういうことではないのか……そういった問題提起を、韓国に向けて行おうとしているところです。
そんな私ですから、昨今、日韓両国の関係が悪化に歯止めがかからない状況には、本当に心を痛めています。
とりわけ昨年10月に、日本の最高裁に当たる韓国の大法院が、戦時中に徴用工だった韓国人の訴えを認め、日本企業に賠償を命じる判決を出して以降、両国の関係はどんどん険悪になっています。
それ以前から、領土問題はくすぶっていましたし、歴史問題がからむと、とかくエキセントリックな意見が人気を博するような傾向は、どちらの国にもあったと思いますが。
ただ、日本のネット社会の一部で信じられている、
「韓国が、またまた歴史問題を蒸し返して、ケンカをふっかけてきた」
という見方に対しては、それは事実ではない、と明確に申し上げたい。
まず徴用工とはなにかと言いますと、戦時中の日本には国家総動員法というものがありまして、国家の要請があれば、本人の意志と関わりなく軍需工場などで働かねばなりませんでした。
この制度が植民地であった韓半島(朝鮮半島)にも適用されたのです。そして、徴用された韓国人や遺族が、謝罪と未払い賃金などの補償を求めて訴訟を起こしたわけですね。
※下記リンクより、一部抜粋。続きはソースで
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190927-00010000-jindepth-int&p=2
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Source: アルファルファモザイク
【誤解】知日派韓国人の日本在住ジャーナリスト「韓国が、またまた歴史問題を蒸し返して、ケンカをふっかけてきた、は誤解」