この報道を受けて、Appleは2019年8月2日に「格付けを一時停止する」と発表すると共に、将来的なアップデートにより、ユーザーがSiriにより録音された音声をどのように扱うか能動的に決められるようにするとの考えを示しました。
さらにその後、Appleは2019年8月28日に声明を発表し、外部の請負業者に行わせていた格付け作業について「Siriのクオリティを評価するプロセス」と説明するとともに、「これまでのやり方を再検討した結果、私たちのやってきたことは私たちの理想とするやり方ではなかったことに気がつきました。そのことについてお詫びいたします」と述べて、ユーザーに対し陳謝しました。
また、2019年の秋をめどにソフトウェアアップデートを実施し、SiriやSiriが録音した音声の取り扱い方法に次の変更を加える予定だとしています。
・初期設定でSiriとユーザーの会話を録音しないようにする。
ただし、コンピューターによる会話の書き起こしは今後も格付けに使用する。
・ユーザーはオプトイン設定により、音声を録音して格付けに役立てることを許可することが可能で、この設定はいつでも解除できる。
・録音を許可した場合でも、その音声を聞くことができるのはApple社員のみ。
また、意図せずSiriを呼び出したと思われる場合の音声は削除される。
声明の末文でAppleは「私たちがSiriを作ったのは、お客様がプライバシーの権利を犠牲にすることなく、より早く、より簡単に物事を片づけるお手伝いをするためです」と述べて、今後はプライバシーを犠牲にすることなくSiriの機能を拡充していくとの姿勢を改めて示しました。
以下ソース
https://gigazine.net/news/20190829-apple-apology-siri-recording/