それに続く『うる星やつら ビューティフル・ドリーマー』(1984年)は、興収的には前作に及びませんでしたが、押井監督の作家性とエンタメ性がうまく融合した作品として、今なお多くのファンに愛され続けています。
登場キャラクターは、浮気性の高校生・諸星あたる、あたるにベタ惚れしている鬼型異星人のラムちゃん、大財閥の息子・面倒終太郎、あたるの幼なじみ・しのぶ、インテリ気取りのメガネ……といった原作&テレビシリーズでもおなじみの顔ぶれです。ところが、ストーリーは押井監督ならではのひと筋繩ではいかない独特なものとなっています。
あたるが通う友引高校の学園祭前夜。あたるたちは泊まり込みで学園祭の準備を進めていますが、いつまで経っても学園祭当日は訪れません。連日連夜にわたって、学園祭前夜のドタバタ騒ぎが繰り返されます。いつまでも終わらない前夜祭、それはまさに現代社会における若者たちのユートピアでした。
前半は養護教諭・サクラ先生という大人の視点から、友引高校で起きた異変を追うミステリータッチのドラマとして展開します。中盤以降、友引高校とあたるの自宅だけが連日タイムループして、同じ毎日が繰り返される謎が徐々に明かされていきます。あたるやラムちゃんたちが面白おかしく過ごす世界は、実は夢の世界だったのです。そのことに気づいたあたるが夢の世界を脱しようとしても、抜け出した先はさらに別の夢の世界で、どこまでも果てしなく夢の世界が続くのでした。
虚構世界の中に、異なる虚構世界が存在するこの多重構造の世界は、「入れ子構造」と呼ばれるものです。
※下記リンクより、一部抜粋。続きはソースで
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190523-00010000-magmix-movi
Source: アルファルファモザイク
ワイ「うる星やつら ビューティフル・ドリーマーは名作!」 シュババババ