『ガンダム』という“人気アニメの枠”がなくても、単体でヒットする楽曲をおふたりは目指していたわけですね。
【富野由悠季】ただ、結局は『ガンダム』という名前に閉じ込められてしまうあたり、僕の方の詞の出し方に問題がありました。
劇伴としてはいいんだけど、アニメ好き以外の、いわゆる一般的に大ヒットする曲にならなかったので、「ごめんなさい」と言うしかないんです。
――とはいえ、「哀戦士」「めぐりあい」は当時のヒットチャートで上位にランクインするヒット作となりました。
【富野由悠季】そうではなくて、ヒットというのは「昭和のヒット曲100選」に入ってなければいけないんです。
確かに、キャリアが長かったから作詞家としてもそれなりに見えます。けれど、『エヴァンゲリオン』や『宇宙戦艦ヤマト』のような楽曲のヒットに比べて、
『ガンダム』はその規模のヒットが出ていない、と言われれば「御説ごもっとも」だとなるわけです。
職業人である以上、高いハードルを突破しなければ、作詞したとか曲を作ったとか言えません。
――しかし、劇場版ガンダムにおける「哀戦士」「めぐりあい」「ビギニング」、そして『ターンエーガンダム』の「月の繭」など、
“シーンを見れば誰もが頭に思い浮かべる楽曲”を生み出した点において、井荻麟作詞による楽曲のインパクトは絶大です。
【富野由悠季】その価値論を評価していただけるの嬉しいし、まず基本はそこを目指して仕事をしているからいいんです。
いいんですけど、曲として単独でヒットさせるべきだと思っています。「ユーミンに負けているよね」では基準にならない。
だから、いまだにヒット曲を出せなかったとか、作詞家として阿久悠さんに負けたというのは、分かりやすい基準だと思います。
そうした意識を持っていないと、周りに「売れましたね」と言われて悦に入るだけなんです。
つまり「俺、井荻麟なんだよね、何で知らないの」っていう話になってしまう。僕は、それだけは口が曲がっても言いたくないですね。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190518-00000322-oric-ent&p=3
この人の目線は凄いな
ヤマトは阿久悠だし、エヴァはカラオケトップクラスの化け物だし、比較対象が高すぎて本気で言ってるのかわからんw
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Source: 暇人\^o^/速報
富野由悠季「アニソンはそれ自体単体で売れないとダメなんだよ。作品に閉じ込められちゃダメ」