金正恩氏「制裁してる敵対勢力に深刻な打撃を与えなければならない」

【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の朝鮮中央通信は11日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が10日の党中央委員会総会で「自力更生」で経済建設に取り組み、国際社会の制裁に対抗する方針を表明したことを伝えた。2月末にハノイで物別れに終わった米朝首脳再会談以降、米朝会談をめぐる金氏の発言を北朝鮮メディアが公式に報じるのは初めて。

 金氏が米朝再会談で狙った制裁解除が頓挫する中、自力更生で長期戦に臨む立場を示した形だ。
交渉の打開に向けた具体策は示しておらず、当面、米朝交渉の膠着(こうちゃく)化は続きそうだ。

 金氏は総会で、米朝再会談の趣旨と党の立場を説明。自力更生による社会主義建設を前進させていくことで「制裁でわれわれを屈服させられると血眼になり、誤った判断をしている敵対勢力に深刻な打撃を与えなければならない」と強調した。

 ただ、米国に対する直接の非難はなく、核やミサイル開発についての言及もなかった。米国への刺激を抑え、対米交渉を維持する姿勢は示しつつも、歩み寄りを読み取れる肯定的なメッセージもなかった。

 党の主要人事も公表され、首相として経済再建を率いてきた朴奉珠(ぱく・ぽんじゅ)氏が党副委員長に就任した。国会に当たる11日の最高人民会議を受けて首相が交代する可能性がある。
憲法改正を通じて金氏が国家元首の法的地位を得るとの分析も出ている。また、対米外交を担う崔善姫(チェ・ソンヒ)外務次官が党中央委員に選出された。

※下記リンクより、一部抜粋。続きはソースで
https://www.sankei.com/world/news/190411/wor1904110009-n1.html

Source: アルファルファモザイク
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