タクシー運転手「80代の婆さんが隣県の駅まで…妙だな…」

アルファルファモザイク

乗客の女性が振り込め詐欺の被害に遭うのを防いだとして安中署は、群馬県安中市松井田町二軒在家のタクシー運転手坂本達一さん(69)に感謝状を贈った。

坂本さんは1月25日午後、安中市内に住む80代女性からタクシー配車の依頼を受け、自宅前から乗せた。月数回は呼んでくれる常連客。
いつもは近くの病院まで送迎するのに、この日向かったのは埼玉県本庄市のJR本庄駅。普段の外出なら同行するはずの夫もおらず、1人だった。

車を走らせながら女性の話を聞くと、「孫に会いに行く」という。本庄駅に到着し、女性が孫だという男に電話をかけると、今度は高崎市のJR倉賀野駅に向かうよう指示された。
坂本さんは「これは詐欺に違いない」と確信。近くの交番に助けを求めた。

警察が女性の孫と連絡を取り、詐欺だと分かった。女性は男に「仕事でミスをして200万円が必要になった」といわれ、現金を携え届けるところだった。

実は坂本さんには苦い経験がある。数年前、同じようなケースで埼玉県内の駅まで客を送り届けた。不審に思いながら、何もできなかった。
後日、その乗客が被害に遭ったことを知った。坂本さんは「同じような事件が起きないようにと注意していた。お客さんは孫だと信じきっていたが、強引にでも警察に連絡してよかった」と話した。(森岡航平)

Source: アルファルファモザイク
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