たとえば僕のまんがは古いと言われます。これは40年前、持ち込み原稿をそう批評され、それ以来の言わば筋金入りの古さなのです。もっともです。
実は僕のまんがに出てくる子どもたち、あれは50年以上前の、僕が少年時代の姿の投影です。なぜ、こんな古いものがいまだに通じるのか不思議です。
おそらく、時代とともに変わっていくのはうわべだけで、人間の本質はほとんど変化しないのではないかしら。
だから人間を本質に近い部分で捕らえていれば、かならず共感してくれる読者がいるのではないかと思うのです。
実は僕のまんがに出てくる子どもたち、あれは50年以上前の、僕が少年時代の姿の投影です。なぜ、こんな古いものがいまだに通じるのか不思議です。
おそらく、時代とともに変わっていくのはうわべだけで、人間の本質はほとんど変化しないのではないかしら。
だから人間を本質に近い部分で捕らえていれば、かならず共感してくれる読者がいるのではないかと思うのです。
1996年 「第31回 小学館新人コミック大賞児童部門」のコメント
Source: アルファルファモザイク
藤子・F・不二雄「ぼくの漫画、どうですか?」 編集者「お前の漫画は古い」