男物の服で家を出て、女性服に着替える
──最初に女子願望が芽生えたのが小学6年生の頃でしたね。
歌手の山口百恵さんの大ファンで、「身も心も百恵ちゃんのようなりたい」と思っていました。
当時はトランスジェンダーやLGBT(性的少数者)、性同一性障害などの言葉がなかった時代。
そのうち声変わりもし、男子に生まれたことを受け入れるしかなかった。
それから35年後の47歳のとき、会社での鬱憤晴らしに新宿2丁目のゲイバーへ行ったら、すごく発散できた。
たまっていた不満やコンプレックス、女性化願望のダムが決壊したような感覚。
そこから妻や息子には内緒で、自室にこもって連日深夜にメイクを特訓、外で女装を研究するようになった。
女性ホルモンを摂取し、週末はトランスジェンダーの仲間とオフ会やレジャーを楽しみました。
──そして2012年、ついに会社でカミングアウトを決行した。
自分の思いをきちんと文章で伝えたくて、金曜の終業後、社内一斉メールでカミングアウトしました。
ちょうどその頃、ビジネス誌がこぞってLGBT特集を組み、
親会社の電通社内でトランスジェンダーを含めた性的少数者への理解を深める取り組みを行っていることを知りました。
それがとても勇気をくれ背中を押してくれた。
告白に対し、好意的な励ましメールがいくつも返ってきて、読みながら涙で画面が見えなくなった。
週明けドキドキしながら出社したら、みんな普段どおりに接してくれた。
応援や激励までされたり、役員会議では社長が
「今までどおり温かく迎えてあげてほしい」とおっしゃったと後から聞きました。
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Source: 暇人\^o^/速報
【悲報】総務部長「実は心は女の子なのよ!」と社員に一斉メール